仕事、プライベートで行き詰っているとき、上司、パートナーから、このアプリをふと渡され、一瞬癒され、最後のサプライズに涙が出ることなんかも…
iphoneを持っている友人からの言葉が始まりでした。
「アプリがとても面白い。短期間でかなり儲けた個人もいるみたいだよ。海外に打って出るチャンスだよ」との言葉。
実際調べてみると、儲かっているのはほんの一握り。
それも、儲かっている連中は、ほぼ先行者利益に近い。
でも、最後の言葉「海外に打って出るチャンス」
ここにひかれました。
実際に、弊社のような超零細企業が海外に商品展開できるチャンスはこれからもほぼ皆無であろうかと思い、何か、社内で企画を検討することにしました。
アメリカで売れなければ駄目だというのは、本能的に分かっていたので、言語の壁がないものを検討しました。
どんな企画が受けるのか、全く検討がつかず、社内で出た企画で、先日の友人に話し、フィードバックを得た。
友人の反応は「おもしろくないね。すでにあるサイト、企画をiphoneにもってきても、iphoneの特性は生かされないから全然おもしろくない」との事。
「iphoneの特性ってなに?」
「代表的なのはタップ、フリック、シェイク」
すべてはじめて聞いた言葉だった。
何がおもしろいかと聞いてみると、「Wobble」を紹介された。
まずやはり本物を見る必要があると感じ、
2008アプリランキングで傾向をさぐりyoutubeで動画を見まくった。
ランキング1位のKoi pondみたいのを作りたいと思うも、予算はそれほど出せない。Koi pondの癒し系と「Wobble」の一発ギャグみたいのを融合させられないか。やはり、タップ等の自分でアクションを起こすものではないと、爽快感がないだろう。
koi pondのタップ感からヒントを得られないか。
「タップした箇所に対して物が反応する」
これで何かできるか?
企画を検討しているとき、ふと、TVでの映像を思い出した。
庭からベランダのガラス戸に対して水を当ててる箇所に、猫がそれに飛びついていた。
これはおもしろい。タップした場所に、猫が飛びつく。
さっそく、Youtubeで猫の動画を探した。猫ぱんちの動画があった。
社内でこの動画を見せても好評価だった。
なんと、かわいいことか。思わず笑みが出た。よし、これでいこう。
アイデアは猫ぱんちに決定。
あとは、これをどうiphoneアプリにするか。
猫ぱんちの動画をYoutubeで探しまくり、何点かかわいい動画を見つけた。 画像も何点か見つけ、一番、自分が好きなマンチカンを選択。
そんな時、偶然見つけたGIFアニメ。猫が人間のようにボクシングするGIFアニメだった。本当の猫がこんな事するとは思えないが、おもしろいGIFアニメだった。このアニメが後々のアイデアのインスピレーションに大きな影響を及ぼすこととなる。早速、開発へはYoutube動画や、偶然見つけたかわいい猫画像、GIFアニメを渡した。
「タップした場所に対して猫ぱんちするアプリ」を希望した。
予算も出せないので、写真のような画像の猫が一発芸的でいい、「wobble」のようなコミカルな動きができればいいと伝えた。
後日、このあいまいな伝えた方に反省することになる。
開発者からグラフィック画像を元にグラフィック処理し、タップをすれば猫ぱんちするというデモを完成させたとの連絡を受けた。
猫ぱんちアプリを見て、がくぜんとした。
猫の身体は全く微動だにせず手だけがタップした場所に反応するというものだった。
場所によって手が化け物のように伸びるもので、確かに面白いけどリアリティーはない猫ぱんちだった。
何より、その画像がかわいくなかった。
開発者には参考にする写真を渡してイメージを伝えたがグラフィックにすると何か違う。Youtubeの猫のイメージ、GIFアニメの猫のイメージは見事崩れた。
開発からは「写真はそのまま使用しないと本物っぽくならない」との事。wobbleは実際の写真が動くからおもしろいのであって、あれがただのグラフィックならどうだろう。
しかし、なぜあんなアプリになってしまったのだろう。
無理もない。自分が伝えた猫の素材とアイデアは、非常にあいまいな伝え方なので、開発者からすれば、猫の動きを0から考えるようなものだ。これはアプリの企画アイデアだけじゃなく猫の動きのアイデアも自分でやらなければならない。そう思った。しかし開発経験0の自分には猫の動きのアイデアは何をどうしていいかわからない。ここからどのようにかわいくするか。そして、パンチはどうするか。
パンチの大きさを大きくするか?
タップした場所に対してぱんちするモデルはやめるか?
途方にくれた。
まずは、アイデアの原点に戻ろうと思った。
「写真のようなリアリティーのあるかわいい猫がコミカルな動き」これを実現するには、やはり、あのデモの延長線上ではないでろう。猫の動きのアイデアを0から練り直す形にした。
先日の友人にデモを見せた。
あくまで、デモと伝えたが、やはり言葉は重かった。アプリを作る難しさを痛感したのだと思う。アイデアは思った形にはなかなか到達しないものだ。
友人がアドバイスをくれた。猫の動きに関する感想はなかった。
「猫パンチだけだとすぐ、飽きちゃうから、
星占いでもあった方がいいんじゃない?」
友人のせめて何か言葉をかけるという意味であったであろう。そのときはそのままそのことばを流した。
そんな時、先日偶然見つけたGIFアニメが思い浮かんだ
「このGIFアニメはどのようにできるのか?」
開発者に聞いてみた。
「1枚の写真を反転させ、2枚の画像を交互に見せてるだけ…」プログラム経験0の自分にも理解できた。
これだと思った。
「写真のようなリアリティーのあるかわいい猫がコミカルな動き」
大前提のアイデアを優先させることにした。
タップする場所に応じて猫がぱんちするアイデアも捨てがたい。
どちらをとるか。
タップの爽快感と猫のかわいさ。
現時点で最も大事なのは原点に戻ることだ。
それは、写真のようなかわいい猫が猫パンチすることである。そうなると、写真が必要になる。自分が気に入ったマンチカンの写真を使わせてもらうしかない。との事で、マンチカンのショップとしては、かなりのメジャーで、TV局にもしょっちゅう出演している店にうかがった。何とか、ショップから、心よく写真を借りる事の承諾を得、このアプリの開発へ結び付けることが可能に。
社内でもこのGIFアニメは好評価だった。
このGIFアニメを友人に見せると、
「前よりぜんぜんかわいいじゃん!」そんなとき、星占いのことを思い出した。アプリは日本の文化を猫ぱんちを通して伝えたいと思い、背景も畳にしたところであった。
猫ぱんちのエンディングは
日本らしさのおみくじを出して、その日の運勢を猫に決めてもらおう。
そのアイデアに友人の反応もよかった。
「今までのコンセプトで、最後にサプライズとして
おみくじを出すのは’あり’かもね」
こうして、猫ぱんちのアプリが完成される。
最後に開発陣、猫写真を貸してくれたショップの方、そして、友人に感謝します。